前置詞英語:使い方、分類、そして簡単で分かりやすい覚え方
elsaspeakadmin
October 23, 2026
品詞
前置詞英語は、特に in, on, at, to, for などの違いを識別する際に、学習者が混乱しやすい知識分野です。この記事では、前置詞の使い方や分類を分かりやすく解説するとともに、実践で役立つ簡単な覚え方のコツをご紹介します。
英語の前置詞とは?
前置詞の定義
英語の前置詞(preposition)とは、名詞、代名詞、または句を文内の他の要素と接続するために使用される単語です。前置詞は、時間、場所、方向、手段、目的、または原因に関する関係を示す役割を果たします。よく使われる前置詞には、at, in, on, to, for, from, by, with などがあります。
前置詞は通常、名詞、代名詞、または V-ing(動名詞)の前に置かれ、文の意味を補足します。前置詞とその後に続く要素が組み合わさることで「前置詞句」が形成され、話題にしている人、物、場所、または行動についてより明確に表現できるようになります。

前置詞の後には動詞の原形を使用しません。前置詞の後に動詞を使いたい場合は、通常 V-ing の形に変化させます。
例 :
- The students are waiting at the bus stop. (生徒たちはバス停で待っています。)
- She is interested in learning Spanish.(彼女はスペイン語を学ぶことに興味があります。)

文における前置詞の役割
文脈に応じて、前置詞は文の中でさまざまな関係を示すことができます。よく使われる用途は以下の通りです。
時間を表す : 出来事が発生する時点や期間を示します。
例 : The class starts at 7:30.(授業は7時30分に始まります。)
場所・位置を表す : 人や物がどこにあるか、あるいはどの位置にあるかを示します。
例 : Your bag is under the chair. (あなたのバッグは椅子 の下にあります。)
方向・移動を表す : 人や物の進む方向や目的地を表現します。
例 : We walked to the museum. (私たちは博物館まで歩いていきました。)
手段・方法を表す : 行動がどのような手段や方法で行われたかを示します。
例 : He sent the document by email.(彼はメールで書類を送りました。)
目的・対象を表す : 行動や物が誰のため、あるいは何のために行われたのかを示します。
例: This gift is for my sister. (このプレゼントは私の姉のためのものです。)
原因を表す :出来事が起こった理由を説明します。
例 : The flight was delayed because of bad weather. (悪天候のため、フライトが遅延しました。)
その他にも、前置詞は2つの名詞間の所有関係や関連性など、物事同士の関係を示すことができます。1つの前置詞が文脈によって多様な意味を持つため、学習者は単語ごとのベトナム語訳(日本語訳)だけを覚えるのではなく、具体的なフレーズや例文を通して使い方を覚えるのがおすすめです。

文における前置詞の位置
前置詞は1つの決まった位置にだけ現れるわけではなく、通常、修飾する単語やフレーズと一緒に使用されます。よく見られる位置は以下の通りです。
形容詞の後 : 特定の形容詞は決まった前置詞を伴うことがよくあります。
例 : She is proud of her achievements. (彼女は自分の実績を誇りに思っています。)
動詞の後 : 前置詞は動詞の後について、慣用的な組み合わせを作ります。
例 : They listened to the teacher carefully. (彼らは先生の話を注意深く聴きました。)
to be動詞の後 :位置や状態を表現する際、前置詞はbe動詞の後に置かれることがあります。
例 : The keys are on the kitchen table. (鍵はキッチンのテーブルの上にあります。)
名詞の後 : 前置詞句は名詞の後に置かれ、その名詞に関する情報を補足・明確化することができます。
例 : We need a solution to this problem. (私たちはこの問題に対する解決策が必要です。)
前置詞が名詞、代名詞、または V-ing の形と結合すると、その全体で「前置詞句」を形成します。前置詞句は名詞に情報を補足したり、行動の方法、場所、時間、目的などを明確にしたりします。
例 :
- The woman near the window is my manager. (窓の近くにいる女性は私のマネージャーです。)
- We had dinner at a small restaurant. (私たちは小さなレストランで夕食をとりました。)

英語の前置詞の種類と使い方
前置詞には、話し手が表現したい関係性に応じてさまざまな使い方があります。より区別しやすくするために、「時間」「場所」「移動の方向」「手段」「目的」などのグループごとに分けて覚えるのがおすすめです。以下のグループ分けは、各種参考資料をまとめたうえで、本記事に合わせて表現や例文を調整しています。

時間を表す前置詞
このグループの前置詞は、出来事が発生した時点、期間、または前後の順序を特定するのに役立ちます。

場所・位置を表す前置詞
このグループの前置詞は、人や物が「どこにあるか」、あるいは「他の対象に対してどのような位置関係にあるか」を表現するのに役立ちます。
そのうち、over と above はどちらも「〜の上」という位置を表現できますが、over はある物の直上にあるか、あるいはそれを覆っているイメージを表すことが多く、一方 above は基準となる点と比べて「より高い位置にある」ことを強調します。

方向・移動を表す前置詞
これらの前置詞は、人や物がある位置から別の位置へ移動することについて話す際によく使用されます。

手段・方法・道具を表す前置詞
「by」と「with」はどちらも動作の行い方に関わりますが、完全に同じではありません。「by」は手段や方法を強調することが多く、一方「with」は動作を行うために使われる道具を指すのが一般的です。

目的・原因・関係を表す前置詞
このグループは、ある動作が誰のために、どのような目的で、どのような原因で行われたのか、あるいはどのような問題に言及しているのかを明確にするのに役立ちます。原因を示す名詞を伴う「because of」の使い方についても、前置詞に関する参考資料などで直接取り上げられています。

紛らわしい英語の前置詞の区別
一部の前置詞は用途が非常に似ているため、英語を話したり書いたりする際に混同しやすくなります。最も簡単な区別方法は、単語をそのまま日本語に直訳するのではなく、その前置詞が表そうとしている関係性に注目することです。

at、on、in の区別
at、on、in については、カバーする範囲の広さ(具体性の度合い)でイメージすると分かりやすくなります。at は「具体的な一点」、on は「表面」または「特定の日」、in は「より広い空間」または「より長い時間枠」と結びつくのが一般的です。この区別方法は、時間と場所のどちらを表す場合にも適用できます。
駅や図書館のような場所を表す際、「at」と「in」はどちらも使えますが、強調するニュアンスが異なります。「at」は集合場所や目的地としての「場所(点)」に焦点を当てるのに対し、「in」はその空間の「内部(中)」にいることを強調します。

「to」と「for」の使い分け
「to」と「for」はどちらも対象や何かに向けられた方向に関わりますが、用途は異なります。「to」は移動の方向、目的地、または何かを受け取る対象を強調することが多く、「for」は目的や誰か・何かに対する利益を表すのが一般的です。
意味が近い2つの文を比べると、よりはっきりと違いが分かります。
1つ目の文のトムは「鍵の直接の受け手」なので「to」を用います。一方、2つ目の文のトムは「買うことによる利益を受ける人」となるため「for」を用います。

「by」と「with」の区別
「by」と「with」はいずれも動作の行い方を説明するときに使えます。しかし、「by」は手段や方法(とりわけ交通手段や通信手段)を指すことが多く、「with」は動作の実行に直接使用する具体的な道具を指すのが一般的です。

動詞・形容詞と結びつく前置詞
英語の動詞や形容詞には、決まった前置詞と組み合わさることで自然な意味をなすものが多くあります。単語をひとつずつ別々に学ぶよりも、フレーズ単位でまとめて覚えるのが効果的です。
よく使われる「動詞 + 前置詞」の組み合わせ

よく使われる「形容詞 + 前置詞」の組み合わせ
形容詞もまた、特定の前置詞と結合することで、人物や事象の感情、態度、あるいは特徴を表現するのが一般的です。
紛らわしい他の品詞と前置詞の識別
「in」「on」「up」「down」「before」「after」などの一部の単語は、文中での位置や使われ方によって異なる品詞の役割を果たします。直後に続く単語や、文中の各要素間の関係性を確認することで、手早く識別することができます。
紛らわしい単語に遭遇した場合は、まずその直後に続く要素に注目してください。直後に名詞、名詞句、または動名詞(-ing)が続く場合、その単語は前置詞としての役割を果たしている可能性があります。一方、主語と動詞を伴う節が続く場合は、接続詞である可能性があります。句動詞(動詞+小詞)については、その単語が動詞と組み合わさることで新しい意味を形成しているかどうかを確認してください。

英語の前置詞使用におけるよくある間違い
学習者は母語の直訳に頼ったり、各単語の組み合わせを正しく覚えていなかったりすることで、前置詞の選択ミスを犯しがちです。注意すべき代表的な誤りには以下のようなものがあります。

直訳に起因する前置詞の誤用
英語の前置詞の用法は、日本語の表現と完全に一対一で対応しているわけではありません。そのため、日本語から英語へそのまま直訳しようとすると、誤った前置詞を選んでしまう可能性があります。単語を一つずつ訳すのではなく、動詞や形容詞と結びつく前置詞をフレーズごと暗記することが大切です。
例:
誤 : The result depends to the situation.
正 : The result depends on the situation. (結果は状況次第です。 )

不必要な前置詞の追加
英語の一部の動詞は、前置詞を挟まずに直接目的語をとることができます。これは、日本語の慣用的な表現をそのまま英語に当てはめようとした際に、特に学習者が間違いやすいポイントです。
例:
誤 : We discussed about the new plan.
正 We discussed the new plan. (私たちは新しい計画について話し合いました。 )

in、on、at の混同
「in」「on」「at」は、時間や場所を表現する際に極めて混同されやすい前置詞です。それぞれ使用条件が異なるため、日本語の「〜に」といった対訳のみに頼って判断しないことが重要です。
例:
誤 : I will see you in Monday.
正 : I will see you on Monday. (月曜日に会いましょう。 )
誤 : The class starts on 8 a.m.
正 : The class starts at 8 a.m. (授業は午前8時に始まります。 )
注記: 「on」は特定の日や特定の時間帯を表す場合に使用できます。(例:on a cold winter morning 「ある寒い冬の朝に」)

定型表現における前置詞の脱落
英語の一部の動詞や形容詞は、特定の前置詞とセットで用いられます。日本語での言葉の組み合わせをそのまま当てはめたり、単語を個別に暗記したりすると、必要な前置詞をうっかり省略してしまうミスが起こりやすくなります。
例:
誤 : She is responsible organizing the event.
正 : She is responsible for organizing the event. (Cô ấy chịu trách nhiệm tổ chức sự kiện.)
誤 : He is interested learning English.
正 : He is interested in learning English. (Anh ấy hứng thú với việc học tiếng Anh.)

英語の前置詞を効率的に覚える・学習する方法
前置詞を記憶に定着させ、正しく使いこなすために、以下の学習テクニックやコツを活用してみてください。
- 画像や図(イメージ)を活用して学ぶ: 単語の直訳を覚えるのではなく、前置詞が示す具体的な位置や関係性をイメージと結びつけましょう。例えば、「in」は「内部(空間の中)」、「on」は「表面への接触(上)」、「at」は「特定の地点」のように視覚的に捉えます。この方法は使い分けを明確にし、直感的な理解に役立ちます。
- フレーズ(固まり)単位で覚える: 前置詞を単体で暗記するのではなく、よく組み合わされる動詞、形容詞、名詞とセットで覚えましょう。例えば、「good at」「wait for」「depend on」を一つの完成されたフレーズとして暗記することで、英作文時の前置詞の選択ミスを大幅に減らせます。
- 具体的な文脈・シチュエーションで学ぶ: 位置の描写、道案内、あるいは日常の出来事を語る際など、身近な文脈の中で前置詞を使用してみましょう。具体的な状況と前置詞を紐付けることで、実際の使用イメージが湧きやすくなり、長期記憶に残りやすくなります。
- 自分で例文を作り、繰り返し実践する: 新しい前置詞やフレーズを学んだら、語彙・場所・状況を変えながら自分で文章を作成してみましょう。多様な文脈で繰り返しアウトプットを行うことで、意識せずとも自然に前置詞を使えるようになっていきます。

英語の前置詞演習問題
前置詞を正確に使いこなせるようになるには、それぞれの基本的な用法を理解した上で、定期的に実践練習を行うことが欠かせません。以下の演習問題に挑戦して、よく使われる前置詞の知識をおさらいし、さまざまな文脈で正しく応用できるか確認してみましょう。
多肢選択問題
問題: 次の各文を完成させるのに最も適切なものを1つ選びなさい。
1. The train leaves ___ 7:30 every morning.
A. in
B. on
C. at
2. My sister lives ___ Kyoto.
A. at
B. in
C. on
3. He is responsible ___ organizing the event.
A. for
B. of
C. with
4. We usually have English classes ___ Monday.
A. at
B. in
C. on
5. The cat jumped ___ the box when it heard the noise.
A. into
B. on
C. at
6. There is a small clock ___ the wall.
A. in
B. on
C. at
7. We went to Osaka ___ train.
A. with
B. by
C. on
8. She opened the package ___ a pair of scissors.
A. by
B. from
C. with
9. They have lived in this city ___ 2020.
A. since
B. during
C. for
10. The children walked ___ the tunnel to get to the other side.
A. across
B. through
C. into
多肢選択問題の解答
選択問題の解説
- at を選択:7:30のような特定の時刻には at が使われるため。
- in を選択:都市や国の名前、および広範囲の空間には in が使われるため。
- for を選択:responsible for は特定の業務や任務に対する責任を表す固定フレーズであるため。
- on を選択:Mondayのような曜日には on が使われるため。
- into を選択:into は外部から空間の内部への移動を表すため。
- on を選択:時計が壁の表面に接して掛かっているため。
- by を選択:by train、by bus、by carのように移動手段を表すには by が使われるため。
- with を選択:動作を行うために使用される道具や物を示すには with が使われるため。
- since を選択:since は起点となる時点(ここでは2020年)と一緒に使われるため。
- through を選択:through は空間の内部の一方から他方へと通り抜ける移動を表すため。
記述問題
問題: 次の各文を完成させるために、空欄に適切な前置詞を1つ入れなさい。
- She is interested ___ learning Spanish.
- Please wait ___ me outside the station.
- You can depend ___ Sarah when you need help.
- My brother is very good ___ playing tennis.
- This book is different ___ the one I read last week.
- We arrived ___ the airport two hours before the flight.
- He is afraid ___ flying.
- I always listen ___ music while I study.
- They are proud ___ their daughter.
- How much did you pay ___ this jacket?
記述問題の解答
記述問題の解説
- in を選択:interested in は何かに対する関心や興味を表す固定フレーズであるため。
- for を選択:人や物を待つことを表すには wait for someone/something が使われるため。
- on を選択:depend on someone/something は誰かや何かに依存する、または信頼することを意味するため。
- at を選択:活動や技能における能力や得意さを表すには good at が使われるため。
- from を選択:2人の人や2つの物の間の違いを示すには different from が使われるため。
- at を選択:arrive at は airport、station、office のような特定の場所に対してよく使われるため。
- of を選択:afraid of は人、物、または事柄を恐れることを意味する固定フレーズであるため。
- to を選択:人や音に耳を傾けることを表すには listen to someone/something が使われるため。
- of を選択:proud of は誰かや何かに対する誇らしさを表現するために使われるため。
- for を選択:品物やサービスにお金を払うことを表すには pay for something が使われるため。
英語の前置詞に関するよくある質問
英語にはいくつの前置詞がありますか?
あまり使われない前置詞や前置詞句も含めると、英語には約150個の前置詞が存在します。ただし、日常会話や文章で頻繁に使用されるのはそのうちの比較的小さな割合です。
英語の前置詞は通常どんな品詞の前に置かれますか?
前置詞は通常、名詞、名詞句、代名詞、または動名詞(V-ing)の前に置かれます。例:on the table、with him、good at swimming。
at、on、in はどのように使い分ければよいですか?
「範囲が広いものから特定の狭いものへ」というルールで覚えることができます。in は広い範囲や長い期間に、on は表面や特定の日に、at は特定の一点や特定の時刻によく使われます。
英語の前置詞を簡単に覚えるにはどうすればよいですか?
イメージと実際の使い方を組み合わせ、フレーズ単位で暗記し、さまざまな文脈で例文を作る練習をしましょう。in、on、at については、「広いものから狭いものへ」のルールを適用すると区別しやすくなります。
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まとめ
英語の前置詞に関する知識を習得することで、正しい使い方を理解し、英作文でのよくある間違いを防ぐことができます。文脈に応じた前置詞の使い方を定着させるために、定期的に練習を行いましょう。ELSA Speak の文法カテゴリーも参考にしながら、知識を固め、毎日の英語運用力を高めていきましょう。
覚えておきたいポイント